ブログ

歩行者と車の交通事故でも歩行者の過失割合が大きくなる4パターン

今回のテーマは交通事故における歩行者と車の事故の過失割合です。
よく、「車で人をはねたら過失割合は100ゼロ(歩行者は常に無過失)」という話を聞きますが、いくつかの類型では歩行者の過失割合がかなり大きくなります。

今後、道路を安全に歩行する際の参考にもなると思いますのでご一読いただければと思います。


1 事案の概要

先生!道路を歩いていたら車に轢かれました。
こちらは歩行者なので当然無過失だと思っていたら相手の保険会社から過失があると言われて戸惑っています。

車の方が危険なので慎重に運転すべきという意味で多くの事故類型で過失割合が高めに設定されていますがいくつかの類型では歩行者の過失割合は結構高くなります。
特に注意すべき4つの類型をご紹介しましょう。
読み進めるにしたがってどんどん横断歩道から離れていくイメージです。

2 歩行者の赤信号無視

1つめは歩行者の横断歩道における赤信号無視です。

横断歩道は歩行者のための道路なので、横断歩道のないところよりもあるところを歩いていた方が歩行者の過失割合は低くなります。

しかし、歩行者が赤信号で横断開始・自動車が青信号の場合、過失割合は原則として、歩行者7:3自動車になります。
歩行者は多くの事例で無過失になることからすればかなりの修正です。

なお、自動車が黄色信号だった場合には過失割合は5:5になりますが、黄色信号で突っ込んで信号無視した歩行者と接触というのはよくある事例だと思いますので運転手としても注意したいところです。

また、横断歩道外だが横断歩道のすぐ側で同様の事故が発生した場合も上記過失割合と同様です。

3 横断歩道付近での道路横断

2つめは横断歩道のすぐ側ではないものの、比較的近くで道路を横断しようとして自動車に轢かれるパターンです。

この場合、基本割合は歩行者3:7自動車となります。幹線道路、夜間などの条件によっては更に歩行者に不利になります。

横断歩道でないところを横断するのは危険ですね。

4 横断歩道付近とすら言えない場所で道路を横断

3つめは横断歩道から離れた場所で歩行者が道路を横断しようとして自動車に轢かれるパターンです。

この場合、基本割合は歩行者2:8自動車となります。幹線道路、夜間などの条件によっては更に歩行者不利になる点は上記3と同様です。

横断歩道から大きく離れると少し離れた場合よりも過失割合が下がるんですね。
近くに横断歩道があるならそっちを使いなさいということでしょうか。

5 道路で寝転んでいた場合

最後は道路で寝転んでいた場合です。
病気や体調不良で倒れ込んでしまうパターン、酔い潰れて寝転ぶパターン、ふざけて遊んでいるパターンなどでしょうか。座り込んでいた場合も同様とされています。

この場合、基本割合は夜間だと歩行者5:5自動車。昼間だと歩行者3:7自動車となります。
例えば夜間で幹線道路だと、歩行者6〜7:3〜4自動車となりますので上記2の赤信号無視と匹敵する過失と言えます。

6 まとめ

歩行者としてはなるべく横断歩道を歩く、信号を守るということを徹底すれば過失があると言われる可能性はほとんどなくせるということになります。
最近暑いので、熱中症等で道路に倒れ込む・座り込む等して轢かれてしまうと上記5の過失割合になってしまいます。
無理せず移動するようにしましょう。


交通事故のお問い合わせは二子玉川のふたこ法律事務所までどうぞ。

関連記事

  1. 離婚 別居中の児童手当はどちらが受け取る?口座変更の手続きを解説
  2. 大家さん必見!あなたの定期賃貸借契約、もしかして無効かも…?
  3. 離婚 婚姻費用・養育費における私立学校の学費の扱い
  4. 回転寿司で醤油差しを舐める行為について
  5. 離婚 離婚の際に公正証書を作成すべきか
  6. コロナ不倫!?探偵費用って請求できるの?
  7. コロナウイルスで自己破産?~自己破産についての包括的説明~
  8. 【決定版】交通事故の評価損(格落ち損)とは?認められる条件と相場…

目次

PAGE TOP