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T字路において直進していた自動車(当方)と一時停止違反で右折してきたバイクとの出会い頭の衝突事故で、相手方保険会社から過失割合当方20:相手方80を主張されているがなんとか当方10:相手方90まで交渉して欲しいというご依頼でした。
一般に過失割合を争う場合、相手方保険会社は強く抵抗してきますので交渉は難航します。
本件の事故態様は非定型的であり、過失割合をまとめた書籍である別冊判例タイムズに掲載されている類型に直接該当するものがないため、なるべく近いものを見つけてこれに修正を加えて考えることになります。
本件では以下の2類型が近いものでした。
①T字路ではなく交差点のもの→基本的過失割合が当方35:相手方65。
②バイクではなく自動車同士の事故のもの→基本過失割合が当方15:相手方85。
また、判例データベースも調べましたが全く同じ類型のものはなく、どれも50:50から40:60程度のもので参考になりませんでした。
以上からすればかなり難しい状況ではあったのですが、最終的には相手方の道路交通法違反を丁寧に指摘し、その他の条件との複合的な解決として当初の目標であった当方10:相手方90の和解を勝ち取ることができました。
過失割合の交渉が難航した場合、訴訟という選択肢を採るとかえって交渉より不利になることがありますので難しいところです。
本件では時間はかかったもののご満足いただける和解内容となり、任意交渉での解決がうまく行ったケースとなりました。