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器物損壊における被疑者段階の刑事弁護のご依頼でした。
一流の会社にお勤めであり、何とか不起訴にして欲しいとのことでした。
乗車中の自動車を破壊されたということで被害者の処罰感情が強く、示談交渉が大変難航しました。
担当検察官に面接して協力を要請し、被害者と数度の面談の末、何とか示談が成立し不起訴処分となりました。
面談では当初は大声で罵倒されるなど苦労もありましたが、最後は納得していただき刑事弁護の社会的意義を感じました(弁護士が介入していなければ被害弁償もされずフレストレーションも溜まったままだったでしょう。)。
示談金も一般的水準未満に抑えることができました。
刑事事件で被害者の方がお怒りになるのはもっともなことです。刑事弁護人としては限られた予算と時間の中でなるべく早く示談交渉を成立させる必要があります。
今回は、八方手を尽くしてもどうしようも無いということを正直に検察官に申出て協力を仰いだところ、弁護人がそこまで動いているのであれば協力しますということで上手くいきました。
刑事弁護では諦めない粘り強い交渉とフットワークの軽さが重要だと感じています。